2006年04月25日

「本日も気をつけて、いってらっしゃいませ」

僕が毎朝乗る通勤電車は、私鉄と地下鉄でJRではありません。
ラッシュ時間にはしばしば列車の順番が入れ替わるほどの混雑ぶりなので、いつもというわけではありませんが、ものすごく丁寧に車内アナウンスをしてくれる車掌さんに当たることがあります。
乗り換え客の多いターミナル駅が近づくと、駅名と乗り換えのアナウンスをした上で、
「いつも○○線をご利用いただきありがとうございます。本日も気をつけて、いってらっしゃいませ」とひとこと付け加えてくれるのですが、これが全然嫌味じゃなく心地よいのです。
最近、味気のないアナウンス音に慣れてしまっている僕にとって、微笑ましい朝の光景のひとつとなっているくらいです。

みなさんすでにご存知でしょうが、今日でJR福知山線脱線事故から1年が経ちました。
そしてまたこれも大きく報道されましたが、山手線が昨日5時間以上もストップするというトラブルがありました。
道路の拡張工事で高架を支えるコンクリートを注入する際に、圧力がかかり過ぎて線路が5cmほど隆起したのだそうです。
一歩間違えれば列車が転覆する危険性もあったということで、大事には至らなかったとはいえ、またもや公共交通機関の信頼性を揺るがす結果となってしまいました。

さて、福知山線の事故から1年が経過して、いったい何が変わったのかが問題です。
報道によれば、事故原因の究明も被害者への補償も、ほとんど進んでいないというのが現状のようです。
国土交通省の事故調査委員会による最終報告が出るのは来年の春になってしまうようです。
被害者との補償交渉についても、被害者側の感情と補償額のバランスなど、難しいことも多いのでしょう。
しかし、こういったものすべてをトータルで、利用者側は見ているわけです。
単に新型のATSを設置したかどうかなどの安全対策だけでなく、JR西日本が会社としてのどのような姿勢をとっているのかということ自体を見ているのです。

一時期問題にされた日勤教育について、これが本当に事故原因のひとつになったのかどうかはわかりません。
でも、鉄道会社で我々が常に接する機会があるのは、電車の運転手や車掌、そして駅員の人たちです。
これらの人々が自分たちのサービスに誇りをもって、楽しく余裕をもって働いているかどうかというのは、安全性という面でも、とても大切なことだと思いませんか?
冒頭に書いた車掌さんのように、余裕をもった心遣いができる人たちが増えていくことを、心から祈りたいと思います。
posted by SNR at 19:07| Comment(4) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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