2006年01月24日

大荒れ通常国会は国民を幸せにするのか?

ライブドア堀江社長の逮捕が衝撃を与えているなかで、第164通常国会が開幕しました。
小泉チルドレンにばかり注目が集まった秋の特別国会に比べれば、本格的な論戦が期待できそうな気もします。

民主党は巨大与党に支えられた小泉政権に対して、ライブドアマンション米国産牛肉の3点セットで攻めると意気込んでいるようです。
衆議院の3分の2を与党が占めるという異常事態のなかで、野党第一党が元気なのは決して悪いことではないと思います。
ただ、与野党が激しく論戦をしても、必ずしも国民が幸せになるとは限らないところが、なかなか難しいところです。

確かに、ライブドアマンション米国産牛肉は、現在もっとも国民の関心を集めている問題でしょう。
しかし、これらを国会で議論するのが国民にとって本当に良いことであるのかどうかについて、我々は慎重に判断をしなければならないでしょう。
うっかりすると、与野党のパフォーマンス合戦に神経が注がれて、本当に国民にとって大事な法案が素通りしてしまう危険性があるからです。

特に危険なのがライブドア問題です。
この問題は見かけが派手ですし、野党は国民にアピールする機会到来とばかりに、ホリエモンが自民党による事実上の刺客として選挙に出たことについて、小泉・武部・竹中ラインの責任問題を追及してくるでしょう。
しかし、この論争は国民にとって何の益もないものになりかねない危険性があると思います。
大敗を喫した民主党から見れば、選挙の問題は遺恨試合なのかもしれません。
しかし、そこでホリエモンを応援したことを責めても、いたずらに政局が混乱するだけで、本当に国民の方を見た議論だと言えるでしょうか?
現に多くの人たちが、規制や古い勢力に打ち向かっていくというホリエモンの姿勢については、今でも名残惜しく思っているわけです。
自民党の古い体質の人たちやマスコミが勢いづいているからといって、それが国民の望むところでないことに、野党の人たちも気がつくべきなのだと思います。

今回の国会は「行革国会」となると言われていましたが、民主党は「安全国会」にすると宣言しています。
これは国会の場では対立軸になるのかもしれませんが、国民の目から見れば「改革」と「安全」は両立してもらわなければ困る問題なのです。
耐震偽装と米国産牛肉の議論は、再発防止という観点からしっかりと議論してもらわなければ困ります。
しかし、「構造改革が虚業では困ります!」という記事にも書きましたが、あるべき改革の姿は「自由で公正な市場競争」を追求することであるはずです。
そして「自由で公正な市場競争」は、不正やそれに伴う安全の崩壊を、きちんと監視して正していける仕組みを必要としているのです。
このような「改革」と「安全」の両立こそが、真に国民が政治に対して求めているものなのではないでしょうか?

勢力が弱体化した民主党は、なかなか政策のポジションを定めるのが難しいと思います。
特に昨年の選挙で「パフォーマンス」に負けたことを考えれば、「与党追及パフォーマンス」に走りたくなる気持ちの焦りもあるでしょう。
しかし昨年の選挙で、そもそもの失敗の始まりは、郵政民営化法案に大手を振るって反対したことだったわけです。
そのときのことを思い出して、しっかりと何が国民のためになるのかを考えて臨んでもらいたいものです。
そして我々国民の側も、しっかり正しい判断ができる目を養いたいものですね。
posted by SNR at 22:42| Comment(7) | TrackBack(4) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。