2005年12月21日

小泉総理、予算教書演説をしてみてはいかがですか?

来年度予算の財務省原案が閣議に提出されました。
就任時の公約である国債30兆円以下を初めて実現したことが一番の目玉のようですが、
なんかすっきりしないのは僕だけでしょうか?

いろいろと理由はあります。

まず、先の与党税制改革大綱もそうでしたが、
「○○費がいくらアップで××費がいくらダウン」とか書かれても、
一般の人には何が何だかわからないというのが現状ですよね。
よく年収700万円で夫はサラリーマン、妻は専業主婦、子どもは2人のモデルケースというような例が新聞やテレビで出てきますが、あれに当てはまって納得する人はいったい何人いるのでしょうか?
以前「注文の多い料理店では困るのです!」という記事にも書きましたが、
予算や税制の背後にあるビジョンのようなものがまったく見えないのでは、国民を説得するつもりがほとんどないと言われても仕方がないでしょう。

しかも一般会計に加えて特別会計や財政投融資計画もあり、おそろしく複雑にできているのが日本の予算です。
誰も全体図を簡単に描けないようなこの複雑な構造を変えずして、本当に政府が歳出削減に取り組んでいると言えるでしょうか?
あちらこちらにポケットや財布、そしてへそくりが散乱している状態を続けていては、いつどこで無駄遣いが行われるかわかったものじゃないではないですか!

同じように制度改革が必要な点がもうひとつあります。
それは予算の単年度主義と予算を使い切ることが美徳とされる官僚の体質です。
みなさんの一般家庭で、こんなことが通りますか?
「手元にあるお金はとりあえず全部使っちゃえ、来年は来年の風が吹く」で暮らしが成り立っていきますか?

プライマリーバランスの回復を目指すのは結構です。
景気回復で税収がアップしているのも喜ばしいことです。
一般会計の歳出を前年度比3%減らしたのは確かに前進と呼べるでしょう。
でもまだ、国債の返済や償還が18.7兆円に対して、30兆円弱も新規国債を発行しているわけですから、借金の返済以上に借金を繰り返している構造は、まだまだ直っていないんですよ!

小泉総理は自分のことを、昭和恐慌時の総理「浜口雄幸」になぞらえているわけです。
浜口雄幸は第1次大戦後の不況を引きずる日本経済を立て直すために、不採算の企業を市場から一掃して、超緊縮財政を押し進めた人です。
文字通り「痛みを伴う改革」を断行したと言っても良いでしょう。
小泉総理も浜口雄幸にならって「男子の本懐」と胸を張りたいのならば、日本の予算制度そのものを変えるぐらいのことをやらなくてどうするんですか!

というわけで、小泉総理には是非「予算教書演説」とでも題して、しっかりと国民に理念を示してもらいたいと思うわけです。
もちろん、来年になれば通常国会が開かれて予算の審議が行われます。
でもその前に、しっかりと国民のビジョンを示す必要があるのではないでしょうか?
そうでなければ、マスコミが強制捜査の報道にかまけている間にドサクサ紛れでごまかしたと言われても仕方がないのではないですか?
そもそも、国債発行額をもっとも膨らましたのは小泉総理自身なのですから。
posted by SNR at 22:22| Comment(0) | TrackBack(6) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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