2005年12月07日

「かんじんなことは目に見えない」のです

マンション騒動のなかで忘れていませんか?
目に見えない恐怖である「アスベスト」のことを。
先週、アスベスト新法の内容が固まり、
周辺住民や従業員の家族にまで救済範囲が広がりました
労災適用外の人たちも対象となったことは評価されても良いでしょう。

しかし、アスベスト使用施設は全国で8300ヵ所以上と言われているのです。
こうしたアスベストを除去する費用を誰が出してくれるのでしょうか?
各自治体が自腹で負担しているというのが現状です。
耐震偽装マンション住民への補償も良いのですか、
アスベストの問題もちゃんと考えて欲しいものですよね。

そして、我々だってアスベストとは無縁ではありません。
いつどこで吸い込んだのか分からなくても、
将来、何十年後かに突然、中皮腫が発症する可能性もあるわけです。
そのときには「目に見えない」因果関係を立証する責任は我々にあるのでしょうか?

それにしても、最近「目に見えない恐怖」が広がっていると感じるのは気のせいでしょうか?
「目に見えない」ところで偽装を行っていたマンションだけではありません。
あるいは責任者が「目に見えない」ところに隠れてしまったと言っても良いのでしょうか?
間もなく輸入再開と言われているBSE問題。
そして何よりも、いつ大流行するともわからない新型インフルエンザ…。

国の不作為責任もあちこちで問われています。
問題の所在が目に見えていながら放置していた責任です。
特にアスベストなどは、誰がどうしてここまで放っておいたのでしょうか?
ちゃんと責任が追及されるべきだと思うのですが、
官僚さんたちの顔はいつも見えません…。

「目に見えない」といえば「イラクに駐留している自衛隊」
大した議論もないまま、派遣延長が決まりつつあります。
こちらの方は、イラクの現状が見えないふりをしているのでしょうか?

サン=テグジュペリの『星の王子さま』のなかで、
キツネが王子さまに「かんじんなことは目に見えないんだよ」と言います。
良いことも悪いことも、本当に「目に見えにくい」ものなのです。

もう一度、繰り返します。
「かんじんなことは目に見えないんだよ」
このキツネの言葉を、かつては子どもだったすべての大人に捧げたいと思います。
posted by SNR at 23:14| Comment(10) | TrackBack(11) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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