2005年12月05日

ネット選挙について少々:政治の中身はますます軽くなるのか?

自民党がいよいよネット選挙解禁に動き出すというニュースが流れています。
解禁を07年の参議院選挙からとしたところは自民党らしい気もしますね。
ここで多少負けても政権交代に直接はつながらないということなのでしょうか?

ただ、時代にマッチした法改正にはもちろん賛成です。
そもそも実態面でも理念の面でも、公職選挙法は時代の流れにまったく即していなかったわけですからね。
HPやメルマガ、ブログなどをはがきやビラと同じレベルの「文書図画」と規定していることだけでなく、お金持ちが資金力にモノを言わせことを防ぐという発想も古いですよね。
総務省の調べによれば、インターネット人口普及率は2004年に6割を超えているわけです。
有権者から見れば、情報へのアクセスがしやすくなることは良いことと言えるでしょう。

ネットと選挙について考えたとき大きなポイントは、以下の点にあると言えるでしょう。
@有権者と候補者の間の双方向的なコミュニケーション
A有権者どうしのコミュニケーションによるコミュニティ形成

前回の選挙でも「政治家のブログ発信」や「YES!PROJECT」などの動きはありましたが、
解禁によって具体的にどんな影響があるのかは、実際に選挙をやってみないとわからないことも多いのが実情ではないでしょうか?

おそらくネット選挙には良い面も悪い面もあるのでしょう。
政治家の側は自分に有利な形での世論形成に必死になるでしょう。
有権者の側は責任ある情報受信や発信を必要とされるようになるでしょう。
当然、「匿名性を利用したやらせによる世論形成」や「誹謗中傷合戦」、果ては「選挙関連を装った詐欺」まで出てくるかもしれません。
しっかりとした制度設計をするのは、なかなか難しそうです。

いろいろと議論が必要であることは間違いないでしょうが、本当に問われていることは政治の中身そのものなのではないでしょうか?
ネットはあくまでも手段に過ぎないわけです。
もっとも大事な政治の質を劣化させて、衣だけ膨らませるようなことがあってはなりません。
偽装が問題なのはマンションやホテルの耐震設計だけではないのです!
「改革」の偽装が大問題であることは、昨年の年金改革で明らかになったではありませんか?


具体的な法改正の議論は、来年の通常国会に向けて深まっていくでしょう。
その前にもう一度、ここ数年の「劇場型政治」で何が失われ、何が誤魔化されてきたのか。
既存メディアを含めて問い直すことが必要とされているのではないでしょうか?
posted by SNR at 22:20| Comment(2) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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